
皆さん、こんにちは。愛知県の日進かぐやまデンタルクリニックです。
お子様の歯が生えそろってくると、「これは乳歯だっけ?それとも永久歯?」と迷われる保護者の方も多いのではないでしょうか。
乳歯と永久歯は見た目が似ていますが、よく観察すると本数や大きさ、色、形に違いがあります。
この記事では、乳歯と永久歯の見分け方や、生え変わりの時期の目安について、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。
目次
■乳歯と永久歯の見分け方は?
乳歯と永久歯は、見た目や触った感触にいくつかの違いがあります。ここでは本数、大きさ、色、形、歯の並び方の5つのポイントから見分け方を説明します。
◎本数の違い
乳歯は全部で 20本(上10本・下10本)あります。一方、永久歯は 28本 が標準で、親知らずを含めると32本です。
お子様の歯の本数を数えてみて、20本以上生えていれば、すでに永久歯が生えてきている可能性が高いでしょう。ただし、過剰歯という歯が生えている場合は、標準よりも乳歯の数が増えるため注意が必要です。
◎大きさの違い
乳歯は永久歯に比べて 全体的に小さく、丸みを帯びた形をしています。特に前歯は縦の長さが短く、かわいらしい印象を与えます。
永久歯は やや大きく、エッジがシャープ。奥歯は噛み合わせの面積が広く、しっかりとした噛む力に対応しています。
また、生え変わり期には、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」があり、このときは大小の歯が並んで見えるのが特徴です。
◎色の違い
乳歯は白く透き通るような乳白色をしており、永久歯に比べると明るい印象です。一方、永久歯は やや黄みがかった白。
これは、歯の内部の象牙質が厚く、表面を覆うエナメル質が透明に近いためで、決して汚れているわけではありません。よく「永久歯が黄ばんで見える」と心配される保護者の方がいらっしゃいますが、正常な色調なのでご安心ください。
◎形と歯の並び方の違い
乳歯は角が丸く、歯の先端もなめらか。永久歯は生えたばかりのとき、先端がギザギザ(切縁結節) していることがありますが、これは成長とともにすり減っていきます。
また、乳歯の歯並びは永久歯に比べて少しすき間がある方が正常です。これは永久歯が生えてくるスペースを確保するためで、すき間がまったくない場合は、将来的に歯並びが窮屈になることもあります。
◎歯ぐきとの関係
乳歯の根っこは永久歯が成長するにつれて少しずつ吸収され、グラグラと動き始めます。一方、永久歯は骨の中でしっかり支えられているため、ぐらつくことはありません。乳歯が抜ける直前に歯ぐきが少し腫れることもありますが、多くの場合は自然な経過です。
■乳歯から永久歯への生え変わりの時期は?
乳歯は生後6〜8ヵ月ごろから生え始め、3歳前後で20本がそろいます。その後、6歳ごろから永久歯への生え変わりが始まり、12歳前後まで続きます。
◎生え変わりの基本スケジュール
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6歳前後: 下の前歯(中切歯)と奥の第一大臼歯(6歳臼歯)が生える
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7〜8歳: 上の前歯が生え変わる
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9〜10歳: 犬歯や第一小臼歯が生え変わる
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11〜12歳: 第二小臼歯・第二大臼歯が生えて完了
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17〜20歳ごろ: 親知らず(第三大臼歯)が生えることも
※目安になります。
生え変わりの時期には、乳歯と永久歯が混在するため、歯みがきがしにくくなり、むし歯のリスクが高くなりがち。歯科医院で定期的にチェックを受け、フッ素塗布やクリーニングを行うことが大切です。
◎生え変わりの個人差と注意点
生え変わりの時期はお子様によって異なり、1年ほど前後することも珍しくありません。もし乳歯が抜けたのに永久歯がなかなか生えてこない、または永久歯が内側や外側にズレて生えてきた場合は、一度歯科医院で確認しましょう。
また、乳歯が抜けずに永久歯が生えてくる「二重歯列」もよく見られます。放置すると歯並びが乱れる原因になるため、早めの診察をおすすめします。
◎生え変わり期のケア
この時期は、歯ぐきが敏感で痛みを感じやすいことがあります。やわらかめの歯ブラシを使い、磨き残しを防ぐことが大切です。保護者の方は仕上げ磨きを続け、必要に応じてフロスや歯間ブラシを併用しましょう。
また、よく噛む習慣をつけることで顎の発達を促し、永久歯がきれいに並ぶための土台をつくることができます。
■まとめ
乳歯と永久歯は、本数や大きさ、色、形などにさまざまな違いがあります。生え変わりの時期には、歯がグラグラしたり、歯ぐきが腫れたりすることもありますが、多くは自然な成長の過程です。
ただし、歯の生える順番や位置に違和感がある場合は、早めに歯科医へご相談ください。日進かぐやまデンタルクリニックでは、お子様一人ひとりの成長に合わせた歯のチェックとケアを行っています。
