子どもの頃は、大人になってからよりも歯医者に通う機会が多くなりがちです。それはお子様の方がむし歯になりやすかったり、歯並びや歯の交換のトラブルが起こりやすかったりするためです。同時に、歯医者での治療が苦手なお子様が多いため、お子様の歯医者選びに苦労されている方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、「子どもの歯医者はどう選べばよいか?」についてわかりやすく解説します。
▼子どもの歯医者を選ぶ4つのポイント
【ポイント】子どもの歯科治療の経験が豊富か
子どもの歯科治療は大人とは異なる特別な配慮が必要です。歯医者を選ぶ際には、子どもの治療経験が豊富な歯科医院を選ぶことが重要です。子どもの治療経験が豊富な歯科医師は、お子様が安心して治療を受けられるような、治療方法や適切なコミュニケーションを知っています。また、お子様向けのキッズスペースやファミリールームといった設備や診療室が整っているかも確認しましょう。お子様がリラックスできる環境が整っていることで、治療がスムーズに進みます。
【ポイント】痛みに配慮した治療を行っているか
お子様が歯医者を嫌がる一番の理由は痛みです。そのため、痛みに配慮した治療を行っている歯科医院を選ぶことが大切です。例えば、麻酔の方法や使用する器具に配慮している歯科医院を選ぶことで、痛みを最小限に抑えることができ、お子様が歯医者に対して恐怖心を抱かず、安心して通うことができます。また、治療前にしっかりと説明を行い、お子様が納得してから治療を始めることも重要です。
【ポイント】歯医者嫌いにさせない診療を心がけているか
歯医者嫌いになると、必要な治療を受けることが難しくなります。歯医者嫌いにさせないためには、お子様が楽しいと感じるような診療を心がけている歯科医院を選びましょう。例えば、治療中にアニメを見せたり、おもちゃを使ってリラックスさせたりする工夫をしている歯科医院があります。また、スタッフが優しく接してくれる歯科医院では、お子様が安心して治療を受けられる環境が整っているといえるでしょう。
【ポイント】予防を重視しているか
むし歯や噛み合わせの問題を未然に防ぐためには、予防を重視している歯科医院を選ぶことが重要です。定期的な検診やフッ素塗布、シーラント処置などを行っている歯科医院を選びましょう。また、歯みがき指導や食生活のアドバイスなど、家庭でのケアもサポートしてくれる歯科医院を選ぶことで、お子様の歯の健康を長く保つことができます。
▼子どもの歯について理解しましょう!
◎子どもの歯の特徴
子どもの歯、特に乳歯は、大人の歯とは異なる特徴を持っています。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、柔らかいのが特徴です。これにより、むし歯になりやすく、進行も速いです。また、乳歯の数は全部で20本あり、お子様が6歳になる頃から徐々に永久歯に生え変わっていきます。この時期の適切なケアが、将来の歯の健康に大きな影響を与えるため、子どもの歯医者選びは非常に重要です。
◎乳歯がむし歯になりやすい理由
乳歯がむし歯になりやすい理由はいくつかあります。まず、乳歯のエナメル質と象牙質は薄く、酸に対する抵抗力が低いため、むし歯が発生しやすくなります。また、お子様は歯みがきが不十分なことが多く、食べ物のかすが歯に残りやすいです。さらに、甘いお菓子やジュースを好んで摂ることもむし歯のリスクを高めます。これらの要因から、親御様はお子様の歯の健康に特に注意を払い、定期的に歯医者でチェックを受けることが大切です。
◎乳歯の健康が正常な永久歯を作る
乳歯の健康は、正常な永久歯の発育に直結します。乳歯が健康であることで、永久歯が正しい位置に生えるスペースが確保され、噛み合わせも正常に発育します。逆に、乳歯がむし歯になると、その下にある永久歯にも影響を及ぼすことがあります。例えば、乳歯が早期に抜けると、隣の歯が動いてしまい、永久歯が正しい位置に生えにくくなることがあります。このため、乳歯のむし歯を予防することが、正常な永久歯の発育にとって非常に重要です。
以上のように、子どもの歯の特徴を理解し、乳歯がむし歯になりやすい理由を把握することが、子どもの歯の健康を守る第一歩です。そして、乳歯の健康が正常な永久歯の発育にとって不可欠であることを認識し、日常のケアを怠らないことが重要です。
▼まとめ
お子様の歯医者選びは、親御様にとっても重要な決断です。子どもの治療経験が豊富で、痛みに配慮した治療を行い、歯医者嫌いにさせない工夫をしている歯科医院を選ぶことが大切です。さらに、予防を重視することで、お子様の歯の健康を守ることができます。
是非、参考にしていただき、お子様に合った歯医者を選んでください。