
皆様、こんにちは。愛知県の日進かぐやまデンタルクリニックです。
過去のコラム「親知らずって抜かないとダメ?抜歯・非抜歯の親知らずについて」では、親知らずを抜くべきケースと経過観察が可能なケースについて解説しました。
今回はその続編として、「そもそも親知らずが生えてこないのはなぜ?」「埋まっているだけ?それとも親知らずがない?」といった疑問に焦点を当ててお話しします。
親知らずが生えてこない理由は一つではなく、骨や歯ぐきの状態、あごの大きさなど、さまざまな要因が関係しています。正しく知ることで、不要な不安を減らすことができます。
目次
■親知らずが生えてこない理由は?
親知らずが生えてこないと、「異常なのでは?」「このままで大丈夫?」と不安になる患者様も少なくありません。しかし実際には、親知らずが生えてこない理由はいくつもあり、必ずしも問題があるわけではありません。ここでは代表的なケースを分けて解説します。
①親知らずが歯ぐきや骨の中に埋まっているケース
多いケースが、親知らずが「埋まってる」状態。これは、歯自体は存在しているものの、歯ぐきや顎の骨に覆われて外に出てこない状態を指します。
埋まっている親知らずは、痛みや腫れがなければそのまま経過観察となることもありますが、歯ぐきの炎症や隣の歯への影響が出る場合には注意が必要です。
②顎が小さく、生えるスペースが足りないケース
現代人は、食生活の変化により、顎が小さくなってきているといわれています。柔らかい食事が増え、しっかり噛む機会が減ったことで、顎の骨の成長が十分でないまま大人になる方も少なくありません。
その結果、親知らずが生える場所がなく、歯ぐきや骨の中にとどまってしまいます。この場合も「親知らずが生えてこない」と感じやすいですが、歯が存在しないわけではありません。
③そもそも親知らずが「ない」ケース
実は、親知らずが最初から存在しない方もいらっしゃいます。レントゲン検査を行うと、「親知らずがない」ことが初めてわかるケースも珍しくありません。
親知らずは永久歯の中でも特に個人差が大きく、1本もない方、上下どちらかだけない方、左右で本数が異なる方など、さまざまです。遺伝的な要因が関係していると考えられており、特に問題視する必要はありません。
④成長の途中で生える時期が遅れているケース
親知らずは10代後半から20代前半に生えてくることが多い歯ですが、個人差がある歯です。成長のペースによっては、30代以降になってからゆっくり生えてくることもあります。
「今は生えてこない = 一生生えない」とは限らないため、過去にレントゲンで確認したことがない方は、一度歯科医院での検査をおすすめします。
■生えてこない親知らずへの対処法は?
親知らずが生えてこない場合でも、必ず治療が必要というわけではありません。大切なのは、ご自身の状態を正しく把握し、適切に対応することです。
①レントゲン検査で状態を確認する
まず重要なのは、親知らずが「埋まってる」のか、「ない」のかを確認することです。これは歯科医院でのレントゲン検査によって判断できます。
目で見えない親知らずでも、位置や向き、周囲の骨や歯ぐきとの関係が分かるため、将来的なトラブルの予測にも役立ちます。
②症状がなければ経過観察も選択肢
痛みや腫れがなく、周囲の歯や歯ぐきに悪影響がなければ、無理に抜歯を行わず、定期的なチェックで様子を見るケースも多くあります。特に完全に骨の中に埋まっている親知らずは、問題がなければそのままにすることも可能です。
③炎症やトラブルがあれば早めに相談
一方で、歯ぐきの腫れや繰り返す痛み、歯みがきがしづらい状態が続く場合は注意が必要です。埋まっている親知らずの周囲は汚れがたまりやすく、炎症を起こしやすいため、症状が出た際には早めに歯科医師へご相談ください。
■まとめ
親知らずが生えてこない理由には、「埋まっている」「生えるスペースがない」「そもそも親知らずがない」など、さまざまなケースがあります。
生えてこない=異常というわけではなく、多くの方が問題なく生活されています。ただし、状態によっては将来的なトラブルにつながることもあるため、自己判断せず、歯科医院での確認が大切です。
日進かぐやまデンタルクリニックでは、レントゲン検査をもとに患者様一人ひとりに合った対応をご提案しています。
親知らずについて不安がある方は、お気軽にご相談ください。親知らずの抜歯後の食生活に関心のある方は、過去のコラム「親知らず抜歯後の食事はどうしたらいい?」もあわせてご覧ください。
